【EXCEL|条件付き書式 実践編】日付入力から工程表を自動作成する方法

Excel超活用術

こんにちは、デンスケです!

今回は、EXCELの条件付き書式を使って、工程表(ガントチャート)を自動作成する方法を紹介します。

進捗管理などで使われる工程表ですが、EXCELの図形で表現すると列幅が変わったとき等にレイアウトが崩れ、困った経験はないでしょうか? 図形よりもセルの色付けで対応したほうがズレにくいですが、1つ1つ手作業で行うのは大変だと思います。今回の記事を読んでいただければ、条件付き書式を使ってサクッと色付けができるようになります。マクロ(VBA)を使って色付けをする方法も考えられますが、配置が変わったときのメンテ等を考えると、条件付き書式を活用するのがオススメです。

なお、EXCELの条件付き書式の仕組み等の基本編については、別の記事で紹介していますので、是非ご覧ください。

EXCELにおける日付データの扱い|シリアル値とは?

EXCELで日付を用いた処理を行うには、日付データがどのように扱われているのかを理解しておく必要があります。工程表作成の紹介までの前置きが長くなりますが、お付き合いください。

EXCELの日付データは、内部的には「シリアル値」と呼ばれる数値となっています。「シリアル値」とは「1900年1月1日」を「1」として、1日ごとに1ずつ増やして表現します。例えば、「1900年1月2日」は「2」、「2026年1月1日」は「46023」です。

日付データの表示形式は、自由に変更可能です。セルに「2026/1/1」と日付データを入力後、右クリックして「セルの書式設定」を選択すると、次のウインドウが開きます。なお、「Ctrl + 1」を押すことでも同様の操作が可能です。

初期状態では、表示形式タブにおいて、分類が「日付」となっています。種類の欄から形式を選択することで、年を表示させないなど、表示形式を変更することが可能です。

また、分類を「数値」とすると、シリアル値の表現とすることが可能です。OKをクリックして設定を確定しなくても、「サンプル」欄の表示から、表示形式を変更した場合の結果を確認可能です。

分類を「ユーザー定義」とすると、自由な設定が可能です。初期設定では、「種類」は「yyyy/m/d」が選択されていると思います。

y,m,dは以下の意味を持ちます。書式記号については奥が深いので、いつか別の記事で紹介できればと思っていますので、今回は詳細な解説を割愛します。

y年(year)
m月(month)
d日(day)

分類を「ユーザー定義」とした場合は、「種類」の欄は、リストから選択するだけではなく、手入力が可能です。「d」と入力した場合は、日付の数字だけを表示させることが可能です。

見た目上、セルに「1」が表示されていたとしても、日付データとしては「2026/1/1」の情報が生きている(シリアル値46023)ため、単純な数値データの「1」とは異なる点が、日付データを用いた計算等を行う際に重要となります。

EXCEL条件付き書式を用いた工程表自動作成

次のような各タスクの開始日、終了日に対するオレンジ色のグラフ表示を、EXCEL条件付き書式を用いて設定する方法を紹介します。

先ほど示したように、日付が「1」と表示されているセルについては、「2026/4/1」を設定したうえで、表示形式を日付のみとします。2日以降も同様です。1日を入力後、セル右下の『■(フィルハンドル)』を右側にドラッグ(オートフィル)することで、2日以降も作成可能です。

条件付き書式による色付けを設定したい範囲(F4:AI7)を選択の上、ホームタブ→条件付き書式→新しいルールをクリック。

表示された次のウインドウで、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、入力欄に数式をいれる必要があります。

入力フォーマットは『=”関数”』で、選択範囲(F4:AI7)の最も左上のセル(F4)を基準に記載します。F4セルに対して、どのような条件を満たしていれば色付けしたいのか考えます。今回は「①日付が開始日以降」 かつ 「②日付が終了日以前」 が成り立つときを対象としたいので、以下のような入力がよさそうです。

『=AND(F3>=D4,F3<=E4

しかし、上記の書き方の場合、相対参照の設定となっているため、F4セル以外に対しては、スライドさせた条件で判定が行われます。例えば、H5セルに対しては、AND(H5>=F5H5<=G5)による判定となってしまいます。

H5セルに対しては、AND(H3>=D5H3<=E5)による判定とさせたいところです。

このため、●を記載した部分が固定(絶対参照)となるように、数式は以下とします。

『=AND(F$3>=$D4F$3<=$E4

数式の設定に加え、書式をオレンジの塗りつぶしを設定すると、目標としていた条件付き書式の設定が完了します。

複数の条件付き書式で実現する計画と実績の管理

工程表(ガントチャート)を作成する場合、計画と実績の両方を管理したいということもあると思います。条件付き書式は、セルの塗りつぶしだけでなく、フォントの色等、様々な設定が可能なため、計画と実績の両方に対して条件付き書式でグラフ作成することが可能です。

次のように計画をオレンジ塗りつぶし、実績を「●」マークで表現する工程表の作成を紹介します。

事前準備として、グラフ範囲(H4:AK7)には、「●」を入力し、フォントの色を白に設定しておきます。フォントの色と背景色が同一なので、見た目上、消えています。

計画をオレンジ色に表現するため、グラフエリア(H4:AK7)を選択の上、条件付き書式を次のように設定します。数式欄には、「=AND(H$3>=$D4,H$3<=$E4)」を入力し、書式ボタンから書式の設定をします。「●」マークを隠したいので、塗りつぶしだけでなく、フォント色もオレンジに設定します。

実績に対して「●」マークを黒色で表示したいので、条件付き書式を次のように設定します。数式欄には、「=AND(H$3>=$D4,H$3<=$E4)」を入力し、書式ボタンからフォントの色を黒にします。

一見、何も書式を設定していないように見えますが、次の通り初期設定ではフォント色は自動になっています。黒に設定するのと自動のままにするのでは意味が異なりますのでご注意ください。

設定自体はこれで完了ですが、理解を深めるために設定したルールを解説します。

ルールの管理から、このワークシートに設定された条件付き書式ルールを確認すると、2つのルールが設定されていることがわかります。

後から追加した実績の書式設定(ルール①)が計画の書式設定(ルール②)よりも上に表示されているため、両方のルールに当てはまる場合には、ルール①が優先的に適用されます。このため、フォント色についてはルール①の黒色が適用(ルール②のオレンジ色は適用されない)となります。ただし、塗りつぶしについては、ルール①で設定なし、ルール②でオレンジの設定ありのため、両方該当する場合でもルール②が適用されます。

ルールの優先順位は、ルールを選択後、「∧」、「∨」ボタンを押すことで前後させることが可能です。もしも優先順位が次のように逆転していると、フォント色の優先順位が異なってしまいます。自分のやりたいことによって、優先順位を変更できるようになると、設定の幅が広がります。

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