【技術士二次試験】実務経験ゼロでもA判定!問題Ⅱで問われるコンピテンシーと得点力を生むアピール方法

技術士試験合格術

こんにちは、デンスケです!

技術士第二次試験の筆記試験において、実務上の具体的な対応力が試される「選択科目 改正問題Ⅱ」。過去問の設問を見ながら、このような大きな不安に直面していませんか?

  • 「プロジェクト責任者どころか、そもそも現場の工事にすら携わっていない自分に、回答が書ける気がしない……」
  • 「問題Ⅱで求められる『マネジメント』や『リーダーシップ』のコンピテンシーを、具体的にどう文章に落とし込めばいいのか分からない」
  • 「専門用語の暗記ばかりに膨大な時間を使ってしまい、本番で使える論文の型がいつまでも身につかない」

問題Ⅱは、実務経験の深さや華々しい施工実績を問う試験だと思われがちです。そのため、「現場経験の薄い自分にはA判定なんて無理だ」と、勉強する前から諦めてしまう受験生が非常に多いのが現状です。

実は、デンスケも勉強を始める前は、この問題Ⅱが一番の不安要素でした。しかし、結論から申し上げますと、初挑戦の時から問題Ⅱに関しては一発で「A判定」をいただくことができました。(※1回目の試験では、残念ながら午前の問題Ⅰで不合格となり、結果として全体では不合格となりましたが、問題Ⅱの壁は最初からクリアできていました。)

この経験から確信したのは、出題者が本当に見ているのは、過去の実績の大きさや現場経験の有無ではないということです。見られているのは、「与えられた条件の中で、マネジメントやリーダーシップの資質(コンピテンシー)を正しく発揮して業務を進める手順を、論理的に説明できるか」という一点のみです。

つまり、現場経験が薄くても、コンピテンシーを的確にアピールするための「回答の型(構成)」さえ知っていれば、初挑戦から十分にA判定を狙うことが可能です。

そこで今回は、問題Ⅱを安定した得点源に変えるための『出題者の意図を100%満たす設問ごとの回答構成テンプレート』を徹底解説します!

この記事を読めば、「業務を時系列の断面で区切ってマネジメント要素を落とし込む手順」や、「関係者との調整方策でリーダーシップを証明する具体的な書き方」が明確になります。

デンスケが実務経験への不安を撥ね退け、最初からA判定を獲得できた裏側で、どのような戦略を持って文章を組み立てたのかという「デンスケの思考プロセス」を余すことなく公開します。

「何を書いたらいいか分からない」「自分の経験に自信がない」という状態を完全に脱出し、明日からの論文演習の手応えを劇的に変える実践的な内容です。ぜひ最後まで読み込んで、あなたの論文作成の強力な武器にしてください!

問題Ⅱ-1攻略:専門用語の概要・特徴をわかりやすく伝えるコツ

<代表的な問題文>
専門用語の概要、特徴について問われる。
(例)電力系統用変電所に使用されている調相設備の設置目的について説明し、調相設備の種類を3つ挙げ、それぞれの概要、特徴について述べよ。

<問われるコンピテンシー>
専門的学識、コミュニケーションのみ。(両コンピテンシーは筆記試験の全ての設問において評価対象となっています)

ここは端的に、専門用語に対する知識をわかりやすく伝えるように留意するだけです。箇条書きで記載してもよいと思います。選択科目(問題Ⅱ、Ⅲ)で3時間半の時間が与えられますが、デンスケの場合、Ⅱー1を最後に回答することにしていました。Ⅱー1は、時間が不足ぎみでもざっと回答が書くことができ、最悪、書きかけになってしまったとしても、部分点がとりやすいと考えたためです。

試験勉強をしていくと、不安がつのり、専門用語を多く覚えるのに時間を使いたくなりがちです。しかし、Ⅱー1は4題中、1題のみ回答するだけですし、その1題の中でも何らかの回答が書ければ部分点が狙えるわけですので、専門用語を覚えるための勉強に時間を割くのは非効率とデンスケは考えます。試験勉強の優先順位としては、コンピテンシーを押さえた回答文章作成をしっかりできるような練習に時間をさく方がのぞましいでしょう。

問題Ⅱ-2(1)攻略:調査・検討すべき事項の洗い出し方

<代表的な設問文>
出題トピックス(責任者として何らかのプロジェクト業務を推進する)について、調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。

<問われるコンピテンシー>
専門的学識、コミュニケーションのみ。(両コンピテンシーは筆記試験の全ての設問において評価対象となっています)

問題Ⅱー1に続き、問題Ⅱー2(1)についても、専門的学識、コミュニケーション以外のコンピテンシーは問われません。設問(2)の回答につながるように調査、検討項目を挙げることを考えつつ、設問(2)以降でアピールしたいコンピテンシーの内容まではここに書いてしまわないように留意しましょう。

デンスケの場合、①特性の把握、②設備仕様検討、③現地施工検討 の3つに分けて、調査検討項目を記載するパターンを基本としていました。

問題Ⅱ-2(2)攻略:マネジメントのコンピテンシーをアピールする手順

<代表的な設問文>
業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。

<問われるコンピテンシー>
 マネジメント

業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,品質,コスト,納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項,又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を満たすことを目的として,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

出典 日本技術士会:令和8年度 技術士第二次試験受験申込み案内

設問文にて業務手順について問われており、マネジメントのコンピテンシーにおいても「業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において」の表現があることから、業務断面ごとに区切って、回答する必要があります。

例えば、計画断面の知識が豊富だからと言って、そこに特化した回答しか書いていない場合、十分な得点につながらないため留意しましょう。

デンスケの場合、以下の3つに分けて、業務手順と留意点を記載するパターンを基本としていました。

  1. 仕様決定・発注断面
  2. 現地施工断面
  3. 運転開始後

断面が偏らないように、計画、実行、検証、是正が含まれるように設定するのがよいと思います。

また、品質、コスト、納期、生産性、リスク対応等の要求事項を満足させるため、リソース(人員・設備・金銭・情報等)を“配分”するという点をアピールしましょう。論⽂では、単にリソースを確保するというアピールではなく、「必要性が低い⼯程の資源は薄くし、逆にトラブルが予想される重要⼯程には厚く資源を投⼊する」といった、優先順位に基づいた具体的な資源配分の考え⽅(強弱のつけ⽅)を明確に記述するようにしましょう。

問題Ⅱ-2(3)攻略:リーダーシップを発揮する「関係者との調整方策」

<代表的な設問文>
業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

<問われるコンピテンシー>
 リーダーシップ

  • 業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
  • 海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

出典 日本技術士会:令和8年度 技術士第二次試験受験申込み案内

リーダーシップのコンピテンシーについて問われています。リーダーシップといっても、「部下を鼓舞して引っ張った」という類のものではなく、「多様な関係者の利害等を調整し取りまとめること」が定義です。「多様な」と書かれていることから、視野を広げ、考えられる関係者をできるだけ多く書くようにした方がよいと思われます。

デンスケの回答実例を以下に参考記載します。

①クライアント:初期段階でクライアントのニーズ、方向性を確認し、議事録などで共有することで、後戻りなく進める。

②規制担当官庁:必要な手続き、リードタイムを確認の上、計画的に進める。

③機器納入・現地施工業者:機器納入、現地施工のリードタイムを確認し、無理のない工程を立てる。工程表は関係者で共有し、認識を合わせた上で進める。

④近隣住民:工事車両の通行など、事前に周知し、理解を得た上で進める。工事期間中は交通誘導員を配置するなど、近隣住民への影響を最小化するよう努める。

実務・工事経験がなくても大丈夫!問題Ⅱが「安定した得点源」になる理由

デンスケは問題Ⅱー2を初めて見たとき、自分には難しいと感じました。なぜなら、プロジェクト責任者どころか、工事を実施した経験すらないためです。そんな中で、業務手順や留意点を述べろといわれたって・・・という感じです。皆さんはどう感じましたか?

しかし、実際のところ、過去2回の受験実績の中で、安定した得点源になっていたのが問題Ⅱでした。回答文字数のわりに、設問が区分されているため、慣れてくると回答しやすいと思います。実務経験がなくても、問われているコンピテンシーを理解し、アピールポイントを押さえておけば、十分に対処が可能ですので、不安を感じる必要はないですよとお伝えしたいです。

まとめ&電気電子・電力部門の問題Ⅱ「独学A判定」過去問再現答案

本ブログでは、技術士二次試験(筆記)の合格ノウハウについて他にも解説していますので、ご覧いただけると嬉しいです。

過去問「令和5年度 電力・エネルギーシステムⅡ―1―4、Ⅱ―2―1」にデンスケが挑んだときの回答を再現したものを紹介しています(A判定でした)↓

過去問「令和6年度 電力・エネルギーシステムⅡ―1-2,Ⅱ―2-2」にデンスケが挑んだときの回答を再現したものを紹介しています(A判定でした)↓

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